2026年9月14日、埼玉県済生会加須病院で開かれた小児救急勉強会「SQO(すくおー)」で、パステルタッグプロジェクトメンバーの中村小百合先生が講演しました。テーマは「医療的ケア児者の気道エマージェンシー」です。

埼玉県内の救急隊員の皆さんと、医療的ケア児者の普段の暮らしや気道管理、緊急時に必要な情報について、一緒に考える時間となりました。今回は、メンバーが参加した勉強会での活動報告です。SQOはパステルタッグ主催の催しではありません。

講演で大切にしたのは、「気管切開がある」という情報だけでなく、その方の普段の状態を知ること。在宅で使っている器材やケア、いつもの呼吸の様子を、本人・家族や支援者と共有しておくことです。救急の場では異常に見える状態が、その方にとっては「いつも通り」のこともあります。普段を知ることが、変化を捉える手がかりになります。

中村先生は、ひとつの症例をきっかけに「次に同じような場面に出会ったら、どうすればよいのか」と真剣に学ぶ救急隊の皆さんの姿に、心を動かされたと振り返ります。

救急隊は、救急病院と在宅医療をつなぐ、大切な存在です。いざというときに必要な情報が伝わるよう、平時から互いの実践を知り、学び合うことを大切にしています。

中村先生は、5月10日のハンズオンセミナーでTraCAREの先生方や埼玉県内の救急の先生方から学んだことも、今回、救急隊の皆さんにお伝えしたと振り返ります。救急と在宅、それぞれの現場で得た知識や経験を持ち寄る学びが、次のつながりへと続いています。

成人移行期の医療的ケア者・重症心身障害者が、成人期になっても、必要なときに救急受診や入院につながれる地域へ。パステルタッグが取り組む在宅・救急連携を、救急隊の皆さんとも一緒に育てていく。その大切な一歩として、今回いただいたご縁をこれからの学びにつなげていきたいと思います。

講演では、今後のハンズオンセミナーもご紹介しました。次回は2027年5月を予定しています。

講演について

勉強会
SQO(すくおー/小児救急勉強会)
開催日
2026年9月14日(月)
会場
埼玉県済生会加須病院
講師
中村 小百合 医師/医療法人社団シャローム シャローム病院 在宅診療部
講演名
医療的ケア児者の気道エマージェンシー